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イラストレーター おおしまやすゆき WEBSITE
2023.1-
主なアップデート内容はロゴデザイン刷新、内部ページデザイン刷新、一部コンテンツ追加・削除。

パンデミックを経て世界は一度リセットされました。
おおしまやすゆき も時を同じくして企業内での就業・協力という次なるステージへ向けて歩き始めたことにより、いちイラストレーターであるという肩書は少し薄まってしまったのかもしれません。
しかし結婚や加齢を経て彼の中のものの考え方や世間との付き合い方が大きく変化したのは事実であり、クリエイションとは新しい向き合い方をしなくてはならない時期に達したのは事実です。
そういった時流の中SNS投稿、グッズ制作・販売、NFT参加など多方面の活動を試み経た おおしまやすゆき が次に見出しつつある道は「原点回帰」。
もう一度、自身と自分のクリエイションの世界観を見つめ直し作品作りを楽しみ没頭すること。
自身の露出を最小限に抑え、代わりに質の高い制作物にものを言わせ発信すること。
質の高いものを作るためのまとまった自分だけの時間を生み出す、その苦労を惜しまないこと。
途中で終わってしまっている制作・企画を最後まで遂行すること。
自分の好きだったものを見失わない努力を怠らないこと。
そしてもちろん、金銭を得、物理的に生き延びることも忘れないこと。
それら要素を詰め込んできたこのウェブサイトという空間、そしてイラストレーターとしての歩み方をもう一度見つめ直す必要があると考えた彼はここに「虹色」の環を掲げ、リスタートさせることにしました。
イラスト・画像加工系アプリケーションによく見るカラーサークルを彷彿させるその環には、かつて制作したイラスト作品「虹色眼鏡」で少女が付ける眼鏡に投影された環をモチーフとし、得て来た知識や経験の数を自負する色数、環の囲まれた内側―自身の心の内側の空をもう一度見つめ直し形通り「0」からリスタートする意思と、自身初のウェブサイトである「Orange*」の「O」―初心を忘れないという意識を投影させる願いを込めています。
Illustrator Yasuyuki Ohshima Website
2016.7-2022.12
主なアップデート内容はロゴデザイン刷新、内部ページデザイン刷新、一部コンテンツ追加・削除。

自分とは何者で、何をして生きていくのか。
絵を描く人間が自問するには大げさな問題を敢えて掲げ深堀りした前期間を経て、出した答えにたどり着くべく「あがく」。
考えているだけではだめだ、実際に動かなければ。
金銭面でも困窮していたこの期間で常に内にあった不安と焦り。
とにかく私は「絵筆を持ち」、「機械を駆使し」「機械のようなこの体力で」、「自分の絵のために動きまわる人」でありたい、という願いを込め、自身の本名でもある「泰」の字をロゴ化。
デビュー時から使用し一生の作家名と決めていた「クラムゼリー」を脱ぎ捨て、本名を付したこのバージョン名で彼は覚悟を決めました。
やはり絵を描き、絵で収益を上げていたい。
自ずとウェブサイトも、従来の「趣味のお遊び」に見える表現を出来るだけ避け、その機能と運用の意味を学び直すことから始めデザイン、システム両面での再構築を図っています。
HTML5や新しいCSSも果敢に、しかし本当にこのサイトに必要な要素を取り入れながらブラッシュアップを重ね、SNSとの繋がりも意識し構成はごくシンプルなものに変わっていきました。
そんな刷新されていくウェブサイトで新着として掲載される情報が、新しく始めるアクションやデザインしたグッズが一見過去の統一感ある表現からカオスを帯びようとも、彼がイラストレーターである以上、その根源に代わりはありません。
5.0-Five-
2008.6-2016.7
主なアップデート内容はロゴデザイン刷新、内部ページデザイン刷新、一部コンテンツ追加・削除。

絵を描く時、ウェブや、ウェブでないデジタルなものを作る際にキーボードやマウスを動作させる時、彼は他人と同様、幼い頃から使い慣れてきた手を動かし、指に力を入れてきました。
「5」とはつまるところ、そういった「ものづくり」で主役となる彼の利き手に生える5人の主役のことを指しています。
「5.0-five-」とは「Drawnica-Drawnica」のウェブ構成、内部各コンテンツの構成をほぼそのままにデザインのブラッシュアップを図ったバージョンからスタートするのですが、「5」=「手の指」=「絵を描く自身」と、その手や指を使って描くことで生まれるイラスト作品達を前面にアピールしていこうというデザインコンセプトそのものでもあり、「Drawnica-Drawnica」で極めた自分の世界観から更に逸脱し新しいものを生み出そうと奔走した結果、生まれてきた概念でもあります。
「Drawnica-Drawnica」で表現し切ったアナログ感は踏襲しつつも、より運用しやすいシステムの構築とそもそもの「ウェブサイト」としての機能の拡充、それらの融合を目指し制作・運用を開始。
初となるバージョンアップによる同名サイトデザインによるマイナーチェンジをくり返すデザインともなりました。
「5.0」から始まり「5.1」を経て最終的に「5.2」に至るまで、HTMLの世界にも様々な変革がなされている最中それらを可能な範囲でキャッチアップし常に踏襲してきた結果、シームレスと言って良いほど次バージョン「Illustrator Yasuyuki Ohshima Website ver.1」のデザイン、システムへと移行していけたのは紛れもなく「5.0-five-」というデザインコンセプトから発せられたものづくりに対する熱に他ならず、最新のバージョンにまで受け継がれる理でもあります。
イラストレーターとして商業的なデビューを果たした期間に運用された、彼のHTML史に強く残るデザインバージョンです。
Drawnica-Drawnica
2006.6-2008.6
主なアップデート内容はロゴデザイン刷新、内部ページデザイン刷新、一部コンテンツ追加・削除。

趣味で行っていた「HTMLいじり」も大学で得た知識も合わさり、その基礎はだいたい分かってきた。
その知識を活かし、デザイン・コンテンツ内容ともにリニューアルさせたのが「ドロニカ=ドロニカ」です。
「虹色眼鏡」では出来なかった「アナログ感」の追求に可能な限り迫ったデザインバージョン。
プライベートでの出来事がきかっけで有した多くの時間を用い、イラストと共に深めたHTMLの知識。
精神を病み、一度全ての制作が出来なかった時間を経て再び手を動かし始めた時、彼はそうして知識を得たウェブの空間に今自分の好きな表現、今描ける絵や、今好きな空気を集めることで再出発できました。
次バージョン「5.0-five-」にも確実に受け継がれたアナログ的表現―鉛筆で描く、朴訥(ボクトツ)とした荒い手描きのラインで構成されたメインメニューページや、スキャンした手書きの付箋でみせるサイトマップなど。
現在の最新のバージョンにまで受け継がれる概念―各コンテンツに対し一つのページを与えるページ構成。
その全てが正に おおしまやすゆき のウェブサイトとして一度完成し切ったもの、と言えるテイクです。
当時不安定ながらもリッチな表現を可能としていたjQueryなどを果敢にも取り入れ、未熟ながらもそれまでの集大成と言えるものを作ることに成功しています。
虹色眼鏡
2004-2006.6
主なアップデート内容はロゴデザイン刷新、内部ページデザイン刷新、一部コンテンツ追加・削除。

ホームページ制作が大好きになっていた彼は、大学もそういったものも学ぶことができる情報デザイン学科へ進みました。
貸与されたノートPCが彼の最大の武器となりました。
初めてのマイマシン、その情熱の全てをノートPCにぶつけ、絵を描き、もちろんHTMLも続け、さらに黎明となるSNSのはしりである「mixi」などにも積極的に手を付けました。
そんな自由なツールを用いて誰にも邪魔されないその空間で、さらに有り余る時間を使って彼はこじらせる程自分の世界観を構築していきましたし、自分の絵のより魅力的な魅せ方、HTMLの癖や自分の好きな表現との相性などを「パソコンいじり、遊び」から学び取っていきました。
「虹色眼鏡」は後に初の画集のタイトルとするほど思い入れのあるイラスト作品のタイトルにも使用されますが、名称としての使用は本人が記憶する限りこのウェブサイトの方が早く、沢山の経験を積んだ後に見る景色はそれまでと異なる色に満ちているという彼の哲学と童謡「とんぼのめがね」の歌詞に由来した造語です。
このバージョンのデザインは大学で得た知識に加え、仲間内との遊びの中で見つけたかっこいい、かわいい、素敵がその表現力を「Orange*」の素人丸だしの見た目から一段も二段も高いものに押し上げてくれています。
大きな意味ではこの「虹色眼鏡」を現在も形を変えて運営していると言って差支えない程、コンテンツ内容・構成共に地固めができた大切なテイクと言えます。
また彼にとって切っても切り離せない「アートワーク」と呼ぶオリジナルのイラスト作品群の制作を始めたのもこの「虹色眼鏡」の時期であり、彼のクリエーターの血が濃くなっていった大事な成長期と言えます。
彼が絵を描くこと、そしてウェブサイトを運営することを最も楽しめた希望の象徴がこの「虹色眼鏡」というわけです。
Orange*
2001-2004
初のオリジナルウェブサイト。

彼の父が会社なのか趣味でなのかウェブサイトを作ることになりノートパソコンやスキャナ、ハウツーの本を家に持ってくる日が続いた彼が高校生の頃、wwwの世界、そしてウェブサイトなるものと一人向き合いました。
元々中学生の頃「技術」の授業で教わっていたためHTMLの存在は知っていたものの、デジタルデバイスの無い環境で生きていた彼にとってはコンピュータを用いたグラフィックスクリエイティブを含めたそれら全てが遠い憧れの存在でした。
そんな「技術」の授業で感じた楽しさと家でもう一度一人向き合えることが嬉しく、まもなくこの「Orange*」の前身の前身のようなホームページは完成しました。
父にも手伝ってもらい、やがてその何の変哲もないウェブサイトはwwwの世界に解き放たれました。
何の変哲もない高校生が、当時憧れていた作家・好きだった漫画から影響を受けただけの、これまた何の変哲もないらくがきをスキャナに通しデジタル化し、特に大した加工もせず保存しただけの画像が掲載されたウェブは、特に何か明るいものとつながることなくwwwの世界を漂い続けました。
本当に、何も珍しいことはない、ごくありふれた当時のwww過渡期を生きた青年の、ごく一般的なしがない、そしてちょっと恥ずかしい昔ばなしです。
しかし、その本当にかすかで、温度も低く、質量もない、価値なんて当然ない空間に、それまで感じたことのない魅力をみた彼はウェブサイトの運営を続けてみることにしました。
何だかプログラマーになったような、急に漫画家になれたような、大人のそれなのか子供の、なのかも分からないし誰に言われたわけでもないのに何らかの責任感を感じてしまう不思議で満たされた感覚。
ハウツー本をお手本に作ったので、壁紙だって本に収録された素材画像ですし、取って付けたようなドラムロール型のアクセスカウンター、掲示板は当時契約していたプロバイダが無償で提供してくれた簡易的なもので、とてもオリジナルウェブサイト、などと呼べるものではないのだけれど、それは紛れもなく彼の心のおうちになっていきました。
やがて、ここに載せる絵を描くために漫画やデジタルイラストの描き方を、もっと人と違うページデザインがしたいとHTMLを独学し彼は世界を構築し出しました。
そうやって出来たのが「Orange*」、現在バックアップデータが存在する中で最古の おおしまやすゆき のウェブサイト・デザインバージョンと言えます。
彼のアートに纏わる全てがここから始まっているのです。
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